離婚相談ブログ

産経新聞に映画のお蔵入り問題についてコメントしました

2019.03.05更新

2月28日付産経新聞の「不祥事でお蔵入り映画 上映」という記事にコメントを寄せました。

撮影現場でのセクハラ等が問題になっているキム・ギドク監督の作品がゆうばり映画祭で上映されるという問題についてです。

今からは難しいかもしれませんが、機会があれば是非ご覧ください。

 

弁護士 小杉 俊介

離婚した後に親権を移動できるか

2019.03.01更新

離婚した時はとりあえず母を親権者にした。

だけど、後になって、健康保険などの関係で、父を親権者にした方が有利だと気づいた。

親権者を変えることについて、父母の意見は一致している。

なので、今から子の親権を母から父に移したい。

 

こんな相談を受けることがあります。

でも、離婚した後に親権を移すのはそう簡単ではありません。

まず、父母が同意しているからといって、勝手に親権者を変更することはできません。

裁判所の許可が必要です。

その裁判所の許可を得るのもハードルが高いです。

親権者変更の必要性などを立証しなければいけません。

単に経済的に有利だから、では親権者は変更できないのです。

 

子の親権はそんな簡単に移したりするものではない。

それはその通りです。

なのに、この結論には何だか納得がいかない。

それは、離婚の際には、当事者同士に自由に親権者を決められるからではないでしょうか。

決める際には自由なのに、変更の際には厳格な要件を満たす必要がある。

いつの間にかルールが変わっているのです。

 

こんな制度を正当化するのは困難です。

原理的には、離婚時に親権者を決める際にも、必ず裁判所の審査を経るような制度にすべきです。

 

でも、近い将来に制度が変わる可能性は正直なところ非常に低いです。

とりあえず、親権者を決める際にはくれぐれも慎重に。

後から変えようとしても、そう簡単には行かない。

それを肝に銘じるしかありません。

 

弁護士 小杉 俊介

 

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