「経済的DV」とは何なのか?
2019.10.08更新
「経済的DV」の主張に触れることも最近増えました。
はじめにお断りしておくと、「精神的DV」と比較して、「経済的DV」の主張に対してはある程度「ごもっとも」と思うことが多いです。
その金額しか家計に入れなかったら厳しいですね、という件が多いのです。
もちろん、単に家計に入れる金額が少ないことと、DVとは異なります。
でも、そう言いたい気持ちも分からないではない。
その一方で、ただ単に自分の理想よりも収入が少ないことをもって「経済的DV」と主張するような例もあります。
収入が少ないこと自体は夫婦共通の課題であって、どちらかが悪いわけではない。
それを「経済的DV」と呼ぶのは違います。
真の問題は「精神的DV]と同じです。
家計に足りないと知りながら、少額しか渡さない。
経済的な主導権を握っていることを利用して、相手を支配する。
そういう意味での「経済的DV]は確かに実在します。
でも、「経済的DV]という言葉が安易に使われ過ぎることによって、かえって救済の手が届きにくくなる。
そういう弊害にも目を向ける必要があると考えています。