(小声で)子どもは父性を求めていると思います、という話
2018.12.28更新
色々とセンシティヴな話なので、小声で言います。
母性優先の原則、という言葉があります。
裁判所が親権者を父母のどちらにするか判断する際、母親が優先されるということです。
以前も書いたとおり、母性優先の原則自体で親権者が決まることは多くありません。
母性が優先されることに根拠がないとも思いません。
ただ、その裏返しで、裁判所だけでなく社会的にも、「父性」が少し軽視されていないか、と感じることがあります。
自分の子どもだけなく、たくさんの子どもと接するようになって初めて知ったのは、子どもは、「母性」と同じく「父性」も切実に求めている、ということでした。
「父性」と言っても、「大人の男性が近くにいること」程度の意味です。
近くにいて自分のことを見てる、それだけのことを、子どもは確かに求めている。そんな場面を何度も経験しました。
父親に求められているのは経済力だけではない。
言葉にしてしまえば当たり前ですが、再認識しておきたいです。
ちょっと大げさに言ってしまえば、仕事で面会交流を扱う際の個人的なモチベーションはそこにあります。
小杉