相談相手としてのAI
2026.02.11更新
離婚に関する悩みは、相談相手を見つけるのが難しいです。
弁護士への相談が、第三者に離婚について初めて話す機会だった。
そういう方はまったく珍しくありません。
「AIにはこう言われたんですが…」
このように言われることが増えました。
AIに相談したくなる理由はよく分かります。
立場が逆なら私もまずAIに相談します。
AIに離婚問題について相談する上で、注意したほうが良いことがあります。
ひとつは、正確ではないことです。
存在しない法律の条文、裁判例、法的手続等が出てくることがあります。
私が試した限りでは、今でもよくあります。
インターネットの有象無象を取り込んでいる以上、今後もこの欠点がそう簡単に克服されるとは思えません。
情報の正確性は期待しないことが大事です。
相談相手としてのAIは、ときどき嘘つきです。
もうひとつは、過度に寄り添ってくることです。
離婚問題は、要は配偶者との関係のもつれです。
夫婦関係という同じものを見ているのに、自分と相手で見え方が違う。
どちらが正しいのか、第三者の意見が聞きたくなる。
ところが、AIは第三者として決して優秀ではありません。
利用者に過度に寄り添ってくる傾向があるからです。
もちろん、生身の人間に相談しても「寄り添ってくる」のは同じです。
でも、私たちは、AIは人間と違い寄り添ってこないとつい思いがちです。
ところが、実際にはしばしば生身の人間以上に寄り添ってくる。
相談相手としてのAIは、優しすぎるときがあります。
相談相手としての有用性を否定するわけではありません。
ただ、AIはあくまで壁打ちの相手に過ぎません。
限界はあることに注意が必要です。